歴史が刻む日本の「個人」と「社会」と
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5月12日、生涯学習センターで、生涯学習開講式が行われました。市民ら約250人は三味線や和太鼓を使った邦楽演奏(石清水会)や記念講演に熱心に聞き入っていました。
同講演会では、クイズ番組や情報番組にも多数出演されている東京大学大学院教授のロバート キャンベルさんが『歴史が刻む日本の「個人」と「社会」と』をテーマに講演を行ました。
キャンベルさんは、近代教育の地ならしをした広瀬淡窓(たんそう)らの漢文を読み解きながら、江戸時代の思想家は自分の経験から生じる喜怒哀楽を個性として詩や絵を通じて人に伝えようとしていた、と紹介。また、個人を支える社会としても、諸外国から多くのことを学び、高みを目指す機運が高まっていた、と説明しました。
一方、現代社会には思っていても行動に移す人が少なくなっていることを指摘し、「過去の人の知恵や人間力を今を生きるヒントにしてみては」と呼びかけていました。
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