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どーも市長の堀口です

[2023年8月29日]

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令和5年9月

「一歩前へ」~寒梅のように自然体で~

心配していた台風7号(ラン)に際しては、4年ぶりに流れ橋が流出するなどの被害はありましたが、幸いにも人的被害はなく、ほっとしているところです。

さて、就任以来「一歩前へ」の精神で仕事に取り組むことを目指してきました。そして、望むらくはそれを自然体でと思っています。詩吟をされる方はご存知ですが、新島襄の詠物詩に次のようなものがあります。

庭上一寒梅(ていじょうのいちかんばい)
笑侵風雪開(わらってふうせつをおかしてひらく)
不争又不力(あらそわずまたつとめず)
自占百花魁(おのずからひゃかのさきがけをしむ)

大意は、「庭先に、風雪の寒さにめげず、一本の早咲きの梅が微笑むかのように開いている。一番早く咲こうと競うでもなく、無理な努力をしたようでもないが、自然にあらゆる花のさきがけとなっている」というようなものと思います。

この詩のほかに新島襄は、「心理は寒梅の似(ごと)し、敢えて風雪を侵して開く」とも言われていると、高校の時に教わりました。

私もこのような真理観(少しニュアンスは異なりますが)で歩んでいきたいと思っていましたが、70歳を超えても、まだまだだと思う今日この頃です。

令和5年8月

~終戦記念日に思う~「漢書に学ぶ『正しい戦争』」

歴史書である漢書の魏相丙吉傳(ぎしょうへいきつでん)に次のようなことが書かれています(詳しくは櫻田淳(さくらだじゅん)著〈朝日新書〉「漢書に学ぶ『正しい戦争』」参照)。

乱を救い暴を誅する…これを義兵といい、兵(いくさ)の義(ただ)しき者は王たり。敵、おのれを加(おか)し、やむを得ずして起(た)つもの…これを應兵といい、兵の應ずる者は勝つ。小故(しょうこ)(些細なこと)を争い恨み、憤怒に忍びざるもの…これを忿兵(ふんぺい)といい、兵の忿(いか)る者は敗(やぶ)る。人の土地財宝を利(むさぼ)るもの…これを貪兵(たんぺい)といい、兵の貪(むさぼ)る者は破らる。国家の強大を恃(たの)み、人民の衆多を矜(ほこ)り、威を敵に見(しめ)さんとするもの…これを驕兵(きょうへい)といい、兵の驕る者は滅ぶ。

以前にも紹介した一節ですが、個人も国家もその主体性の確立を前提に戦争を考えるとき、大切な視点を提供していると思います。

令和5年7月

半年を振り返る

この半年を振り返りますと、1月は岸田首相の「異次元の少子化対策」表明、3月は文化庁の京都移転の開始、4月はこども家庭庁発足・統一地方選挙、5月は新型コロナウイルス感染症の5類移行・文化庁京都で業務開始、6月は市議会第2回定例会などがありました。

医学エビデンス世界では有名なピーター・ゲッチェ氏の「ワクチン:その真実と嘘、そして論争(Vaccines:Truth,Lies,and Controversy<ヴァクシーンズ:トゥルース、ライズ、アンドコントゥロバシー>)」という本の第1章が先ごろ無料公開されました。医師の森田洋之氏によると、(1)(ワクチンの臨床試験における)あまりの除外数の多さ、(2)子どもへのワクチン接種の問題、(3)地域性への思慮の欠如などを論じておられるようです(アゴラ5月17日投稿)。

他方、令和4年は戦後最大の超過死亡のようですが、厚労省発表では本年3月20日から5月14日の期間では、超過死亡が見られないとのことです。

4年ぶりに太鼓まつりの宮入が開催されるなど、日常が戻りつつありますが、コロナに関し科学的な解明も進むことを祈念しています。

令和5年6月

主観的かつ客観的であるものは絶対的である~へーゲル~

ヘーゲルの「小論理学」などの訳者である牧野紀之氏は、哲学は大衆の知恵を結集したものである旨言われています。難しいのは、知恵を抽象化したものなので、具体的な意味は分かりにくいということです。

同氏は、主観的+客観的=絶対的ということの具体的な意味は、自分の立場(主観)とともに相手の立場(客観)を考えることが正しい態度(絶対的)であることだとされていますが、実行するのは難しいものです。

社会的な問題となるとなおさらです。例えば、私の学生時代は犯罪者の人権の保護がメインで、被害者の人権の視点は弱かったのですが、半世紀を経て、本市も会員である犯罪被害者支援センターができ、京都府では犯罪被害者等支援条例が制定されるなど、両者のバランスが図られる状況になってきました。

行政的な視点からすれば、市と市民のそれぞれの立場を踏まえ、より高い視点で施策を展開(アウフヘーベン)することが望ましいのですが、まずは市民の皆様との協働を進めなければと考えております。

令和5年5月

新議員と〝健幸のまち〞目指す

春の野菜の代表的なものは筍です。今年、本市では3月下旬はよかったのですが、4月に入り霜注意報などが出る低温で、あまり数量が出ていないようです。5月は茶摘みシーズンですが、筍のように天候不順の影響がないことを祈っています。

さて、5月3日は憲法記念日です。昭和22年(1947年)占領下ではありましたが、大日本帝国憲法の全部改正という形で施行されたのを記念し、国の成長を期することを趣旨として制定されました。

八幡市議会では、憲法9条をメインに質問があり、第13条、14条、25条、26条などが引用されていたと記憶しています。残念ながら、9条と前文や98条との関連を踏まえたものはなかったと思います。

4月に市議会議員選挙が行われ、21名の方が選出されました。5月に臨時議会が開催され、議会の構成が決定されます。残された市長としての任期は10カ月となりましたが、議員の皆様とともに〝健幸のまち〞を目指し、頑張ってまいります。

令和5年4月

自然科学と人文・社会科学

衛藤幹子・法政大学名誉教授が本年2月3日に、言論プラットフォームアゴラに「自然科学の足を引っ張る人文・社会科学」という投稿をされていました。

内容は、学術会議問題に関連し、(1)この20年に学術論文数で比較すると、日本は総合で2位から7位に転落、(2)自然科学系は資金不足等厳しい環境下でも健闘している、(3)日本の人文・社会学者は海外の研究者と肩を並べて競うという意欲が薄いように見える(この姿勢が自然科学系の足を引っ張る)というものでした。

戦後(心理学分野での河合隼雄氏を除き)和辻哲郎氏を超える日本人論がないことや、日本の国家財政(GDPの2倍以上の国債を発行しても財政破綻しない)を参考にしたMMT(現代貨幣理論)が、正しいかどうかは別として、なぜ日本から生まれなかったのかと思っていましたので、なるほどと思うとともに、その根本原因は何かを考えなければと感じたところです。

4月は年度の始まりの月です。まずは、市議会で議決いただいた予算を職員とともに着実に執行すべく頑張ってまいります。

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