石清水八幡宮の 石灯籠 ( いしどうろう )

  • 参道の石灯籠
  • 書院石庭
石清水八幡宮の境内には、様々な石灯籠が約450基あります。献灯のため、時の権力者や信者が寄進したもので、本社の東門付近に鉄製の灯籠がありますが、その他はすべて石製で、多くの場合、寄進した年月日や寄進者の名が刻まれています。
境内で現在見られる石灯籠の多くは、江戸時代に男山の山内にあった僧坊へ寄進されたものが、明治の神仏分離で僧坊がなくなったのちに場所を移され、参道や築地塀に沿って並べられたものです。刻まれた文字に僧坊の名を見つけることができます。
石清水八幡宮で最も古い灯籠は、国の重要文化財に指定されている「永仁の石灯籠」です。銘文には「永仁三年乙未三月」と書かれており、1295年に寄進されたことがわかります。灯籠は現在、社務所にある石庭の一部となっています。この枯山水庭園は、1952年に有名な作庭家である重森三玲(みれい)(1896~1975)によってつくられました。白砂は海を表しており、庭全体に配置された石は島を表しています。