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八角堂の保存修理工事の状況(平成30年2月末時点【その1】)

[2018年3月1日]

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八幡市では、平成26年度より史跡石清水八幡宮境内にある八角堂(八幡大芝33番地)の保存修理工事を実施しています。

平成30年2月時点での保存修理工事の状況について、

【その1】、【その2】の2部構成で紹介します。

屋根工事【露盤・宝珠の据付(1)】(平成30年1月~2月)

【左:露盤・宝珠施工前の屋根(南東より)】

【右:屋根上部 施工箇所】

平瓦、丸瓦から始まり、鬼瓦なども順番に据え付けられ、
いよいよ建物のてっぺん、露盤(ろばん)・宝珠(ほうじゅ)の据付を残すのみとなりました。

工程の名称としては、「露盤・宝珠の据付」となりますが、
実際には、露盤(ろばん)⇒露盤屋根(ろばんやね)⇒伏鉢(ふせばち)⇒首(くび)⇒宝珠(ほうじゅ)
という瓦を順番に据えていく工程です。

まずは、露盤の据付です。

【左:木枠を利用して、露盤を調整する様子】

【右:機械で露盤を研磨している様子】

形を均一にして作った瓦でも、僅かにですが大きさや湾曲具合などに違いが、どうしてもできてしまいます。
この誤差について、ここまでの工事では、瓦を据え付ける時点、
つまり、職人が屋根の上で、機械を使って瓦を削り、微調整をしながら葺き上げてきました。

しかし、屋根のてっぺんに乗る露盤・宝珠については、作業スペースも限定されるため、
木枠を作り、そこであらかじめ研磨などの調整してから、
施工箇所(屋根のてっぺん)で据え付けていきます。

調整後、いよいよ屋根のてっぺんで実際に据え付けていきます。

【左:銅線で露盤屋根を固定している様子】

【右:ビスを打ってさらに固定】

瓦に刻まれた三つ巴の紋 画像

三つ巴のある露盤の下に、光って見えるのは「銅板」で、
雨水等の侵入を防ぐための施工です。

施工直後は、きれいに光っていますが、
徐々に酸化して(=錆びて)黒くなり、周りの瓦とも馴染んで見えるようになります。

伏鉢という瓦の据付の様子 画像

写真は、露盤⇒露盤屋根の据付が終わり、伏鉢(ふせばち)という瓦の据付の様子です。
とても大きい瓦のため、4分割して作られていますが、1つの大きさ、重さも相当なものがあります。
そのため、まず4分の3をくっつけた状態で屋根のてっぺんまで上げて、
残りの1つを最後に調整しながらくっつけます。

吊り下げられているのが、4分の3くっつけた部分で、
一番左の職人のさらに左に、残りの4分の1の部分が置いてあります。

伏鉢という瓦の据付の様子 画像
伏鉢という瓦の据付の様子 画像
伏鉢という瓦の据付の様子 画像

職人の皆さんは、高い高い屋根のてっぺんまで、

伏鉢という瓦の据付の様子 画像

軽々と登って作業されています。

伏鉢という瓦の据付の様子 画像
伏鉢という瓦の据付の様子 画像

文化財保護課の職員も、写真撮影などで登ってみますが、
どうしても、へっぴり腰になってしまいます。

露盤・宝珠の据付完了まで、もうあと少しです。

※続きについては、「八角堂の保存修理工事の状況(平成30年2月末時点【その2】)」をご覧ください。

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