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あしあと

    戸津区有文書の調査を実施しました

    • [公開日:]
    • ID:9869

    戸津区では、江戸時代の宗門改帳や村絵図、近代の地籍図など、村や区の自治管理において重要であった文書を、地域の共有文書(戸津区有文書)として現代まで受け継いできました。
    文化財課では、平成5年度から平成12年度かけて調査を実施していましたが、新たに未調査の近代文書が見つかったとの連絡をいただきました。それに伴い令和6年8月から、新たに発見された近代文書と、平成9年まで実際に使用されていた「人足札」の調査を実施させていただきました。

    新たに発見された近代文書を収めた木箱

    新たに発見された近代文書を収めた木箱(一部)

    新たに発見された近代文書

    今回新たに発見された近代文書は、明治期の地券や大正期の土地台帳など、まとまったものを除けば、多くは昭和20年代から30年代にかけて作成・集積されたものです。当時の農業に関わるものや、用水路の整備について記したものなど内容も多岐にわたります。
    中でも興味深いものとして、災害関係の資料が多くみられました。水害の多かった八幡の中で、戸津地区の人たちがいかに水害に対応していたかがわかる貴重な資料です。

    昭和36年6月水害記録

    昭和36年6月水害の記録

    人足札

    人足札は、地域での共同作業においてその労働の証として渡されるもので、現金の代わりとして区費などともに清算される形で使われていました。負担した労働量ごとに札の大きさが異なっています。戸津区では、江戸時代から人足札が活用されていたと考えられますが、農家の減少や都市化の影響などにより平成9年に廃止されました。新たに発見された近代文書の中にも、人足札を用いて清算を行っている記述が見られます。今は使われなくなった人足札ですが、過去の地域での生活を映し出す重要な民俗資料です。

    木箱に保管されていた人足札

    木箱で保管されていた人足札

    壱人足の札・半人足の札

    壱人足の札と半人足の札

    八幡に関わる歴史資料を探しています

    今回調査をさせていただいた戸津区有文書は、昔の八幡での暮らしを物語るとても貴重な資料です。
    文化財課では、このような八幡に関する歴史資料の調査を進めています。もし、ご自宅や地域の公会堂・公民館に、古文書や昔の書類、絵図や古い写真などがございましたら、ぜひ文化財課までご連絡ください。

    参考文献

    「人足札ついに消えた」京都新聞、1997年4月16日

    お問い合わせ

    八幡市役所こども未来部文化財課

    電話: 075-972-2580 ファックス: 075-972-2588

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