令和2年度 橋本陣屋跡の発掘調査
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橋本陣屋跡の発掘調査
本市教育委員会文化財課では、令和3年1月から3月まで、橋本駅周辺拠点整備事業に伴い橋本陣屋跡の発掘調査を行いました。
橋本陣屋跡は、今から約160年前の江戸時代終わり頃、外国が開国を迫る緊迫した社会情勢の中、幕府によって築かれ、慶応4(1868)年に起こった戊辰戦争における京都警備の陣地となったところです。当時の史料などから陣屋の範囲の中には、いくつかの施設があったことが想定されます。
今回、450平方メートルの面積を発掘調査した結果、明治時代以降に建てられた工場により壊されて、残り具合はよくありませんでしたが、石垣や堀などの橋本陣屋に関わる遺構の一部が見つかりました。
石垣
石垣は東西3メートル以上、南北18.5メートルにわたるもので、50センチメートル程の大きさの石を整然と並べ、一段高くした段の上には柱の跡があり、建物があったようです。
『八幡市誌第三巻』にある「陣屋見取図」には南北に長い厩(うまや)が描かれており、位置関係や規模から、この厩かと考えられます。また、石垣の南西側は、地面を平坦に造成したことや、幅4メートル程の堀があったこともわかりました。
お問い合わせ
八幡市役所こども未来部文化財課
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