名勝松花堂及び書院庭園の災害復旧工事について(令和4年3月時点)
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平成26年に国の名勝に指定された松花堂及び書院庭園は、平成30年に発生した大阪府北部を震源とする地震により、石灯籠、書院、表門などが被災しました。
これらは、名勝の重要な構成要素と位置付けられているため、令和元年より国の補助を受け、災害復旧事業として修理工事を実施しています。
令和2年度は、書院の解体に必要な素屋根(すやね)の設置、軒足場(のきあしば)を用いて行う下屋部分の解体について報告しました。
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- 名勝松花堂及び書院庭園の災害復旧工事について(令和3年2月時点)(別ウインドウで開く)…書院の素屋根設置、下屋の解体
- 名勝松花堂及び書院庭園の災害復旧工事について(令和2年12月時点)(別ウインドウで開く)…書院の解体工程、塀の解体
令和3年度は、書院と蔵のほか、茶室として有名な松花堂、かつて正門として使われた表門の本格的な工事に着手しました。
今回は、その様子をご紹介します。
書院の解体
瓦、屋根部材の一部、床板を取り外しました。
解体前の書院屋根
立派な木材が使われています
床板の取り外し
床下の状態がよくわかります
松花堂の修理
壁のひび割れや剥落した部分を修理しました。
修理前の状態
修理完了
南蔵の解体
取り外した部材を元の位置に戻せるように番付します
軒先の補修作業
外した部材を戻します
薄い杉板を打ち付けることで、雨の侵入を防ぎます
作業完了
表門の修理
地震によって大きく傾き、倒壊寸前の状態でした。
門自体の傷みも激しかったので、すべてを解体し、本格的な修理を行いました。
修理前の状態
瓦を取り外す
瓦下の土を取り除いた状態
番付し、解体作業を進めます
屋根解体の作業完了後、柱を取り外します
敷石にも番付し、取り外します
石がずれないよう、慎重に戻します
敷石部分の復旧完了
門を建てていきます
門の両側にある塀も、元に戻します
令和3年度工事はここまで。
屋根瓦を戻す工事は、令和4年度に行う予定です。
番外編
現在修理を進めている書院や南蔵、表門などは、伝統的な木造建築の工法が用いられています。
このような建物の修理では、傷みの激しい部材は新調しますが、部分的に傷んでいる部材は、その部分のみを削り取り、新しい木材を用いて補修します。
補修部分は、元の部材との整合を保つ必要があるため、その加工には、熟練した木工技術が必要となります。
お問い合わせ
八幡市役所こども未来部文化財課
電話: 075-972-2580 ファックス: 075-972-2588
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