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あしあと

    八角堂の保存修理工事の状況(平成30年2月末時点【その1】)

    • [公開日:]
    • ID:4669

    八幡市では、平成26年度より史跡石清水八幡宮境内にある八角堂(八幡大芝33番地)の保存修理工事を実施しています。

    平成30年2月時点での保存修理工事の状況について、

    【その1】、【その2】の2部構成で紹介します。

    屋根工事【露盤・宝珠の据付(1)】(平成30年1月~2月)

    【左:露盤・宝珠施工前の屋根(南東より)】

    【右:屋根上部 施工箇所】

    平瓦、丸瓦から始まり、鬼瓦なども順番に据え付けられ、
    いよいよ建物のてっぺん、露盤(ろばん)・宝珠(ほうじゅ)の据付を残すのみとなりました。

    工程の名称としては、「露盤・宝珠の据付」となりますが、
    実際には、露盤(ろばん)⇒露盤屋根(ろばんやね)⇒伏鉢(ふせばち)⇒首(くび)⇒宝珠(ほうじゅ)
    という瓦を順番に据えていく工程です。

    まずは、露盤の据付です。

    【左:木枠を利用して、露盤を調整する様子】

    【右:機械で露盤を研磨している様子】

    形を均一にして作った瓦でも、僅かにですが大きさや湾曲具合などに違いが、どうしてもできてしまいます。
    この誤差について、ここまでの工事では、瓦を据え付ける時点、
    つまり、職人が屋根の上で、機械を使って瓦を削り、微調整をしながら葺き上げてきました。

    しかし、屋根のてっぺんに乗る露盤・宝珠については、作業スペースも限定されるため、
    木枠を作り、そこであらかじめ研磨などの調整してから、
    施工箇所(屋根のてっぺん)で据え付けていきます。

    調整後、いよいよ屋根のてっぺんで実際に据え付けていきます。

    【左:銅線で露盤屋根を固定している様子】

    【右:ビスを打ってさらに固定】

    瓦に刻まれた三つ巴の紋 画像

    三つ巴のある露盤の下に、光って見えるのは「銅板」で、
    雨水等の侵入を防ぐための施工です。

    施工直後は、きれいに光っていますが、
    徐々に酸化して(=錆びて)黒くなり、周りの瓦とも馴染んで見えるようになります。

    伏鉢という瓦の据付の様子 画像

    写真は、露盤⇒露盤屋根の据付が終わり、伏鉢(ふせばち)という瓦の据付の様子です。
    とても大きい瓦のため、4分割して作られていますが、1つの大きさ、重さも相当なものがあります。
    そのため、まず4分の3をくっつけた状態で屋根のてっぺんまで上げて、
    残りの1つを最後に調整しながらくっつけます。

    吊り下げられているのが、4分の3くっつけた部分で、
    一番左の職人のさらに左に、残りの4分の1の部分が置いてあります。

    伏鉢という瓦の据付の様子 画像
    伏鉢という瓦の据付の様子 画像
    伏鉢という瓦の据付の様子 画像

    職人の皆さんは、高い高い屋根のてっぺんまで、

    伏鉢という瓦の据付の様子 画像

    軽々と登って作業されています。

    伏鉢という瓦の据付の様子 画像
    伏鉢という瓦の据付の様子 画像

    文化財保護課の職員も、写真撮影などで登ってみますが、
    どうしても、へっぴり腰になってしまいます。

    露盤・宝珠の据付完了まで、もうあと少しです。

    ※続きについては、「八角堂の保存修理工事の状況(平成30年2月末時点【その2】)」をご覧ください。

    お問い合わせ

    八幡市役所こども未来部文化財課

    電話: 075-972-2580 ファックス: 075-972-2588

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