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八角堂の保存修理工事の状況(平成29年12月末時点)

[2018年3月1日]

八幡市では、平成26年度より史跡石清水八幡宮境内にある八角堂(八幡大芝33番地)の保存修理工事を実施しています。

平成29年12月末時点での保存修理工事の状況について紹介します。

屋根工事【瓦葺上げ】(平成29年11月~)

土居葺き(どいぶき)を施した屋根の上に、さらに桟打ち(さんうち)を施しましたので、
これから瓦を葺き上げていきます。

【左:新しい瓦】

【右:再利用する古い瓦】

まずは、一番枚数の多い平瓦(ひらがわら)から葺き上げていきます。

【左:新しい瓦を葺き上げ準備中の東面】

【右:古い瓦を葺き上げ準備中の北面】

平瓦を数枚ずつ束にしたものを、屋根の上に上げていきます。

【平瓦を葺き上げ途中の南西面】

平瓦の先頭、手前に描かれた唐草模様 画像

平瓦の先頭には、手前に唐草(からくさ)という模様が描かれたものを葺きます。

平瓦のうち、

  • 唐草が描かれた瓦を、「本唐草(ほんからくさ)」
  • 本唐草の後ろに重ねて葺く、模様のない瓦を、「本平(ほんびら)」

と言います。

平瓦の間に光って見えるのは銅板で、
雨が降った際、瓦の下に水が溜まらないようにするためのものです。
元々はまっすぐの板の状態ですが、曲げて角度を調整して瓦の下に仕込むことで、
降ってきた雨水が屋根の軒先の方へと流れていくのです。

【平瓦を葺き終わった東面】

平瓦が葺き終わった屋根は、
斜めから見ると、瓦でできた線が斜めに走って綺麗です。
瓦が正しい位置に葺かれていないと、この線が歪んで見えてしまいます。
この斜めに走る線は、職人が正しく瓦を葺いた証なのです。

上の写真は、平瓦を葺き終わり、
軒先に「隅巴(すみどもえ)」という丸瓦(まるがわら)も葺かれている状態です。

【丸瓦を葺く南東面】

平瓦が葺き終わったら、次は丸瓦(まるがわら)です。

丸瓦にも種類があり、

  • 先頭に葺く、三つ巴が描かれた「隅巴(すみどもえ)」
  • 隅巴の後ろに続く、模様のない「素丸(すまる)」

とがあります。

丸瓦を葺く際には、

硬い泥のようなものが盛られた瓦屋根 画像

硬い泥のようなものを、このように盛ってから葺いていきます。

南蛮漆喰 画像

これは、南蛮漆喰(なんばんじっくい)というもので、
砂利に、消石灰、布海苔(ふのり)という植物、スサ(ワラや麻などを細かくした繊維状素材)などを混ぜて作られたものです。

普通の土だと、雨が当たると解けて流れてしまいますが、
古民家の壁にも塗られている漆喰であれば、
雨で解けて流れてしまうことはありません。

乾くと硬化して接着剤となる上、通気性も兼ね備えていて、湿気等の水分も逃がしてくれます。

【南蛮漆喰を施工する様子】

【平瓦、丸瓦が葺き終わった南西面】

平瓦、丸瓦が葺き終わりました。

次は、屋根の隅の部分、隅棟(すみむね)の瓦の葺上げに移ります。

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八幡市役所教育部文化財保護課

電話: 075-972-2580 ファックス: 075-972-2588

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